レッスンで大切なこと
語彙
レッスン中に出てきた新しい語彙は、和訳とともに、ノートに書きとめましょう。時間があれば、簡単な文例も書き添えておきましょう。また、レッスン中にメモをとるノートとは別に、語彙ノートを用意してください。小さめのものにすれば持ち運びしやすくどこででも勉強できるので、レッスン中にとったメモをもとに語彙ノートにきちんとまとめましょう。
レッスンノートに書きとめ、語彙ノートに書き写し、語彙ノートを何度も見直すことにより理解語彙(passive vocabulary)及び表現語彙(active vocabulary)の両方を増やすことができます。言語学では、読んだり聞いたりする際に理解することができる語彙を理解語彙といい、会話等で実際に使うことができる語彙を表現語彙といいます。各人の語彙をみると、理解語彙が表現語彙の少なくとも2倍に及ぶといわれています。理解語彙を繰り返し見直すことを通じて、日常会話で実際に使える表現語彙に変えていくことが上達の鍵となります。
朗読
朗読は、効果的なレッスンの方法です。朗読には、次の3つの効能があります。
1.流暢に話せるようになります。
2.発音が向上します。
朗読は、自由な会話に比べて、指導者にとって、発音のミスを指摘し、訂正しやすいものです。
3.記憶が定着します。
朗読をすれば、読むこと、話すこと及び聴くことという3つの動作を同時にすることになるため、新たな語彙を覚えやすいのです。朗読は、からだ全体を使っての学習方法なのです。
物語のあらすじの発表
英語の指導者や友人と英語で雑談をする際には、ややもすれば、近況、仕事、趣味等のありきたりの話題に終始してしまいがちです。このような雑談では、使い慣れた語彙(すなわち、既にあなた自身の表現語彙となっている語彙)しか使わずに済んでしまいます。これでは、自分が使いこなせる語彙(表現語彙)を増やすことにはならず、英会話力の向上につながりません。
例えば、子供向けの物語を読み、レッスンでその各章のあらすじについて発表をすることで、表現語彙数を増やしていくことができます。童話やおとぎ噺の中では様々な出来事が起こります。自分の日常生活では起こらないような出来事を、自分の言葉で適確に要約して表現しようと試みることを通じて、理解語彙を表現語彙に変えることができるのです。
英語で考えること!
英語を話す際に、頭の中では日本語で考えていますか。それはやめましょう。まだ語彙の乏しい初心者でも、その乏しい語彙でやりくりすることにより、英語だけで考えるようにするのです。最初は難しいかもしれませんが、日本語で考え、翻訳し、英語で話すというやり方としている限り、流暢に話せるようにはなりません。
ここまで書いてきた方法は、キース自身がフランス語を学んだ際に採った方法でもあります。少しは努力が必要ですが、効果は絶大です。
もし別の方法を御存知でしたら、是非キースに電子メールで教えてください。ここに追加いたします。
とにかく話すこと
あなたが英語を勉強する目的が試験の合格ではなくコミュニケーションをすることそのものにある場合には、ミスを気にしないようにしてください。完璧に表現しようとして口ごもるよりも、とにかく話すこと! それこそコミュニケーションですよね。
グッド・ラック!
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